株式投資を始めるまで
漠然とお金持ちになりたいなぁと子供の頃に思っていた。
高校、大学と出て、就職氷河期真っ只中だったが何とか就職浪人もせずに小さなシステム開発会社に就職。
それなりに頑張って働いて、それなりに仕事も覚えたが、会社の先輩達が毎年辞めていくのを見て、「ああ、このままここで働き続けるって選択肢はないんだ。」と考えるようになった。
5年経って意を決して転職。
そこではこれまで以上に働いた。
頑張って働いていればお金持ちになれるんだ、と思っていたからひたすら仕事に精をだした。
30歳を過ぎて結婚して子供ができて、将来のことを考えた時、今はそこそこお給料をもらっているけど、この先どうなるかはわからないし、定年退職した後のことを考えると普通に働いていたら退職後にお金が底をつくのがわかった。
これはまずいぞと思って、給料以外での収入源を真剣に考え出した。
幸い、そこそこ貯金があったので、これを元手に資産運用なんぞに手を出してみようと考えた。
定期預金や外貨預金からはじめてみたが、時間がかかるうえに大した利子がつかない。
そこで為替取引に手を出してみたが、何の面白みも見出せなかった。
そのまま1年くらい経って、いろいろあって株取引を始めてみた。
どうやら配当と株主優待というものがあるというのを知った。
株は昔から存在は知ってはいたが、何も生産せずにただお金を右から左に流して差額で儲ける、という仕組みが好きになれず敬遠していたが、そこは背に腹は変えられないというか、考え方も大人になったというか、とにかく食わず嫌いはよくないだろうと始めてみることにした。